2008年06月13日 神戸市の選択!A

2008/06/13

 最初に東水環境センターで事業の概要説明を受けました。「全国初」となる下水汚泥から作るバイオガスで市バスを走らせる事業をテレビのニュースで紹介しているビデオを見せていただきました。下水の汚泥から作る「バイオガス」は当然ながら「カーボンニュートラル」の燃料です。二酸化炭素の増減に影響を与えません。地球温暖化対策として注目されている「バイオ燃料」の一種です。そもそも、なぜこのバイオガス事業に着手したか。それは従来から下水処理施設で発生されていた「消化ガス」(メタン60%、二酸化炭素40%、その他硫化水素やシロキサンなどで構成されるガス)をボイラーや空調に利用するだけで余剰分は焼却処分していたが、これでは「もったいない」、もっと何かに利用できないだろうか、ということで考えられたといいます。立派です。しかし現場投入までには実に3年間に渡る実験と試行がありました。このガスをCNG車(天然ガス自動車)に使えないか、ということになり平成16年から消化ガスをCNGガスにする実験を開始。平成16年12月にはその技術が確立し、メタン98%の精製ガスを作ることに成功した。これは民間の企業と共同で技術開発を行い特許も共同出願した。平成18年度に事業化し約15億円かけて設備を完成させた。これには約半分の国の補助があった。このあと交通局の乗り合いバス1系統を使って実証運行が行われた。平成20年には現在の3基の消化タンクと精製塔そしてガス供給設備が完成。現在では市バス約40両分に相当する2000㎥/日の精製量があります。市バス1台で30d/年のCO2削減が出来ます。神戸市では現在4路線7両でバイオガスを使用した市バスの運行をしています(平成20年4月1日より)。他にもゴミ収集車や業務車両など行政のCNG車のほか民間の運送会社にも供給しているというから驚きました。さすが神戸市といおおうか、行政で作ったバイオ燃料を民間に販売している(もちろん適正価格で。あくまで営利目的ではなく環境対応を希望する業者向け)行政は初めてです。でも、これもあるべき形かもしれないなと素直に感心しました。私がガスステーションに行ったときにも佐○急便のトラックが充填に来ていました。写真は消化ガス精製設備です。天高くそびえ立つのは吸収塔。(Bにつづく)